今日、はじまる冬 

2017/11/09
こちらは【冬が来る前に】の続きのお話です。
拍手拍手に続きます。



【 今日、はじまる冬 】




 なんで肉まんが食べたいなんて言っちゃったんだろう。
 コンビニに入る前まで繋がれた二人の手。それを乱馬から離されてしまうのがなんだか悲しくて、引き留めるようにキュッと握った次の瞬間にはパッと離す。まるで躊躇いなどないように、こんな時でも無意識に意地を張ってしまうあかねが乱馬の一歩前を歩き、先に自動扉をくぐった。耳慣れた電子音のチャイムが軽快に店内で響き、同時に籠った匂いが鼻先をくすぐる。
 
「あったかーい。やっぱり冬が近付いてきてるのね。お店の中に入ると外が寒いってわかるわ」
「なんでい。さっきはあったかくて冬が好きっつってたくせによ」
「まあまあ、細かいことはいいじゃない。それより本当に奢ってくれるの?」
「奢れっつったのはおめーのほうだろうが」
「こんなすんなり あんたがご馳走してくれるなんてめずらしいわね」
「るせーな。んな嫌味言うなら奢ってやんねーぞ」
「うそうそ、ありがたくお言葉に甘えさせていただきます」
 
 薄い紙に包まれた肉まん二つ。それを袋に入れてもらい、店の外に出た二人の手は今も離れ離れのままだ。
「もったいなかったわね」
「え?」
「ビニール袋。どうせすぐ食べちゃうのに」
「あー、それなんだけどよ」
 あかねが袋の中の肉まんに手を伸ばそうとすれば、それをひょいっと乱馬が避ける。
「ここで立ち食いってのもなんだし、どーせならそこの公園行かねーか?」
「公園? わざわざ?」
「嫌ならいーけどよ」
「別に嫌じゃないけど」
 不思議なこともあるもので、いつもならば真っ先に袋の中から肉まんを取り出し、それを大きな口で頬張るのは乱馬のほうだった。が、ここでこれ以上「どうして?」と質問を重ねるのも妙に構えているようで憚られる。
 きっとただの気まぐれで、おそらく深い意味などないのだろう。
 そこにまた木枯らしが吹き、足元に落ちている白いレシートをカサカサと巻き上げた。
「さむ……っ」
「いーから行こうぜ。ここだともろに風くらっちまう」
「そうね」
 ここで「公園に行ったらもっと風が吹いてるんじゃない?」と口にしなかったのは、決して乱馬に気を遣ったわけではなくきっとあかねもそうしたいと思ったから。
 まるでちょっとしたデートみたい。そんな浮かれる気持ちを制服の下に隠してあっさり返事すれば、前屈みになった乱馬が大袈裟にお腹をさする。
「あー腹減った」
「あたしも」
 うん。やっぱり他意などないのだ。
 手持無沙汰のように体の横でぶらぶら揺れているのは互いの手で。
(もう予行演習はお終いなのかしら)
 さっきまで温かかったはずの手の平が急に冷たさを感じ、思い出すように握りしめる。
 こんな時、もしもどちらかが冗談めかして「もう手は繋がないの?」と訊ければ少しは何かが変わるのかもしれない。しかし、簡単にそれが出来ないからこそ今の自分達なのだろう。
(これが恋人同士とそうじゃない関係の差なのかしらね)
 乱馬に気付かれないよう、そっと息を吐く。そしてもう一度触れたいと思っていることなど微塵も感じさせないように振る舞ってしまうあかねもまた、乱馬の気持ちにブレーキを掛けてしまう一因だった。
 
 コンビニを出た時には既に日は落ち、淡い黄昏は藍色の闇へと変わっていた。
 夕暮れと呼ぶには暗くなり過ぎた公園に人影はなく、おそらく一時間前まで賑やかであっただろう遊具も今は無人のまま風に吹かれている。
「ラッキー。ベンチ空いてるわね」
「そりゃこんだけ寒けりゃ公園でのんびりしようなんて思う物好きいねーだろ」
 じゃあ公園に誘ったあんたは物好きなのね。その言葉を寸でのところで飲み込む。
 なんだか今日はそんな茶々を入れる気分にはなれなかった。
 ううん。
 さっきまで予行演習と称して手を繋いでいたせいか、もう少しだけ恋人ごっこの余韻に浸っていたいという気持ちが強かったのかもしれない。
「乱馬?」
 二つあるうちのすぐ手前のベンチに座ると思った予想に反して真っ直ぐ奥のベンチに向かっていく乱馬。その後を追うようにあかねも続く。そして二人掛けにしては余裕のあり過ぎるベンチに体半分 空けて腰を下ろすと、先に肉まんを咥えながら もう一つをあかねに差し出した。
「ほらよ」
「ありがと」
 手渡された肉まんは袋の中で蒸れて汗をかき、それでもまだふわりと温かかった。
 はむっと一口齧り、「美味しい」と目を細める。
 うん、やっぱり寒い日は肉まんに限るわね。そう言おうとして顔を上げた時、土を舞い上げるほどの突風が二人の間をすり抜けた。真冬の寒さに比べれば可愛らしいものなのだろうが、それでもコート一枚着ていない制服姿に夜の風はやけに冷たく感じる。
 思わずぶるりと肩をすくめたところで乱馬と目が合い、誤魔化すようにまた一口肉まんを頬張った。
 寒さに震えるか弱い女の子らしく甘えてみたいという思いと、乱馬の前だからこそそんなことは出来ないという思い。普段だったら素直に寒いと身をすぼめるところ、まるで温めてもらうのを期待しているような自意識がそれを邪魔する。代わりにスカートの下で膝小僧を擦り合わせ、両手で持つささやかな温もりで一寸の暖を取ると独り言のように言った。
「日が暮れちゃうとすっかり冬ね。そろそろ厚手のコート出さなくっちゃ」
「あー」
「あんたはそんな薄着で寒くないの?」
「さっきまで平気だったんだけどな。流石にちょっと冷えてきた」
「でしょうね」
 なんたって、下着の上からブラウスに制服のジャンパースカート、更にはジャケットを羽織っているあかねですらゾクゾクと寒さが駆け上がって来るのだ。それがタンクトップの上にチャイナシャツ一枚という薄着であれば、冷えてくるのも当然だろう。
 ましてやここは風を遮るものが何もない公園のベンチなわけで、これならばさっきのコンビニを出たすぐ店の前で建物を風よけに立ち食いした方がよっぽど寒さを凌げたのかもしれない。
 足元をくるくると舞う落ち葉が乾いた音色を立て、靴の横で少し止まってはまた風に吹かれて飛んでいく。まるで枯れ葉同士ワルツを踊る様が冬の到来を物語っていた。
「いいから早く食べちゃいましょ」
 そう。こんなところでいつまでものんびりしていたら風邪を引いてしまう。
 束の間の淡い恋人気分だったが、なにも膝をガタガタ震わせてまで味わうものではない。寧ろ乱馬も今日は寒いと認めているにもかかわらず、「早く帰ろうぜ」と急かされないことのほうが不思議だった。
 するといつの間にか先に食べ終えた包み紙をくしゃくしゃ丸め、乱馬が滑り台の横を指差す。
「ここだとさみーからあっち行こーぜ」
「え? いいわよ、あたしももうすぐ食べ終わるし」
「おめーがよくてもおれがさみーんだよ」
 何なのだ一体。今日の乱馬は妙に落ち着きがなく、普段だったら「いつまで食ってんだよ、どんくせーな」と憎まれ口の一つも飛んでくるところそれもない。いや、何も(けな)されたいわけではないが、そもそも遠回りして公園に行こうなどと言ってくるような性格でもないし、たかが肉まん一つをベンチに座ってお行儀よく食べるようなタイプでは決してないのだ。
 しかし乱馬はそんなあかねの疑問など聞くつもりもないらしい。一人さっさと滑り台横――謂わば建物全体が滑り台になっているタコのモチーフを模った空洞の中に身を潜らせると、大袈裟なまでに「あー、あったけえ」とホッとした表情を見せる。
「待ってよ、もう」
 そしてあかねも片手に通学鞄、もう片方の手に食べ掛けの肉まんというどこか間の抜けた格好で遊具に駆け寄り、乱馬の横に身を滑らせた。
「あ……あったかい」
「だろ?」
「でも声が響くわね」
「トンネルみてーになってるからな」
 そう。頂上から三つほどに枝分かれした滑り台になっているその建物は所々にぽかりとトンネル状の穴が空いており、乱馬とあかねはやや無理のある姿勢で中腰になっていた。おまけに入り口に近いあかねの位置では外から容赦なく風が吹き込み、もうちょっと奥に詰めてよと乱馬を押しやると赤いコンクリートの中にすっぽり二人の身を隠す。
「あったかい」
「おー」
「けど狭い……」
「しょうがねーじゃん」
「あ、あ、あ、あー」
「急になんだよ!?」
「別になんでも。ただ、昔ってトンネルの中で声が返ってくるのが楽しくて無駄にこういうことしなかった?」
「おめーは幼稚園生のままか」
 尤もな突っ込みだが、ほんの少しくらい懐かしがってくれてもいいじゃないか。
 そのままずるずるとコンクリートにもたれ掛かるようにしゃがみ込み、スカートの裾を膝の裏に挟み込む。そして一口大にちぎった肉まんを口に入れ、厚手のカーテンを閉め切った室内のように視界の効かない辺りを見渡した。もちろん空洞の先にはぼんやりとした薄明かり以外に何かが見えるわけもなく、代わりに足元へ視線を落とせば向かいに座る乱馬と自分の爪先が重なりそうなことに気が付く。
(ち、近い……っ)
 昔はかすみやなびきと三人で潜っても充分な余裕があったというのに、今のあかねと乱馬とでは互いの体がぶつからないよう意識しなければならないほど近過ぎて。
 スカートの裾ごとキュッと膝を立てて自分のほうに引き寄せる。さっき口に入れた肉まんはなかなか喉を通らず、まるで食道の奥で異物が引っ掛かっているような息苦しさにあかねは大いに戸惑っていた。
(やだ……なに意識してんのよ、あたしったら)
 なにもこんな距離感は初めてではない。それこそついさっきまでは ぎこちないながらに手を繋いでいたし、咄嗟に担がれることもあれば しっかり両腕で抱きかかえられることだってあった。
 けれどそれは周りに人の目があったから。だからお互い、過度に意識する必要性など感じていなかった。仮に内心ドキドキしていたとしても、いざとなったら理由をつけて説明出来るもっともらしい言い分があったのだ。
 だけど――
 すっかり日の暮れた公園で、いくら外灯の明かりがあろうとも頭の上からすっぽりと覆われた狭い場所では差し込んでくる光などたかが知れている。
 それだけではない。さっきまで無邪気に声の反響を楽しんでいたこの空間では互いの息遣いですらはっきり聞こえてくるようで、もごもごと口の中に残った塊をなんとか飲み込んだ時にはすっかり二人の間に会話らしい会話はなくなっていた。
(ど、どうしよう……)
 なんでこんな時に限って乱馬は何も喋ろうとしないのだろう。これでは、嫌でも緊張が湧き上がって来るのは当然だった。しかし、こんな時でもあかねの負けず嫌いは健在で。
 少なからず自分が意識していることを乱馬に悟られるのだけは避けたい、絶対に。
 どうせここであかねが緊張しているとわかったら、「やーい、期待してやんの」とからかわれるのは目に見えている。が、そうさせるわけにはいかない。
 大体、乱馬も乱馬だ。
 ここで風を凌ごうと言い出したのは自分なのだから、急に黙り込まずに何か話してくれたっていいではないか。いや、寧ろこんな時こそ乱馬のほうから適当な話題を振るべきで。
 そんな根拠のない責任を押し付けたくなりながら、一方でまた別の考えが頭を過ぎる。
 今 この距離で早鐘を打つ自分の鼓動が聞こえてしまわないかはもちろん、些細な音ですら立てるのが憚られる別の緊張。
 そういえばなんとなく自分の周りだけまだ肉まんの香りが漂っているような気がしなくもないし、さり気なく鼻を利かせて確かめれば確かめるほど そうとしか思えなくなってくる。それは恋する乙女にとってはあまりにも庶民的な冬の匂いで。
 途端にお尻の下がもぞもぞ落ち着きを失い、匂いを掻き消す代わりにキュッと口を引き結ぶ。
 きっとさっきの突風で髪の毛だって乱れてしまっているだろう。
 その上、せっかく塗ったリップクリームは肉まんを食べた時に全部取れてしまった。
 憧れた漫画やドラマと全く違う二人きりのシチュエーションに「これじゃない」とダメ出ししたくなるような羞恥が沸き上がり、けれどそんな事を考えていることこそが既に自意識過剰なのだと気付けば いよいよどうしていいのかわからなくなってくる。
(バカね。いくらなんでも乱馬があたしに何かするはずないじゃない)
 そう強がっていないことには今にも体が震えてしまいそうだった。無論、それは寒さのせいだけではない。
(お願い。なんか喋ってよ。なんか……)
 シンと静まり返った遊具の中はどこか異空間にポンと放り出されたようで、外の世界を感じない。
 正確には扉で隔離されているわけでもなければ、微かにではあるが二人の姿だって公園内から見えている。
 それでも、今あかねにとってはこの世に乱馬と自分の二人きり。そんな錯覚を覚えるのに充分な沈黙だった。
 手に持った薄紙を小さく畳み、根負けしたようにあかねの口から短い声が漏れる。
 
「…………あ、」
「……あ?」
「あ……えっとその、乱馬もやってみてよ、“あー”って」
「やだ」
「なんでよ、昔やったでしょ? 懐かしいじゃない」
「懐かしくねえ」
「いいから一回だけ」
「だからやんねえって」
「ケチ」
「……っつーか」
 
 ざり……と砂利のような砂を靴の裏で踏む音が響く。
 ただでさえ薄暗い遊具の中で、一層空影が濃くなった気がした。
 
「なんでそんな色気がねーの?」
「な……っ」
 
 カアッとあかねの頬に朱が走る。
 あんまりだ。
 そりゃ確かに自分は女のらんまに比べたら色気で劣るところはあるかもしれないし、客観的に見ても色っぽいというよりは元気ハツラツといったほうがイメージに近いだろう。それでも今の台詞はあんまりだ。
 おまけに今の今まで美味しそうに肉まんを頬張っていて、それを「なんでそんな色気がないんだ?」と真顔で聞かれたあかねにとっては、自分の中の乙女心とか恋心とか、そんなものまで一切合切ひっくるめてバカにされたような気になってくる。

「わ、悪かったわね、どうせあたしは色気がないわよっ!」
「あーそうだな」

 ここでまたムッとくる。
 なによ。
 なによなによ。
 やっと口を開いたと思ったらいきなり喧嘩をふっかける様なことばかり言って。
 だったらこんな遊具の下に呼ばなきゃいいでしょう?
 ううん。だったら最初から公園になんか来なきゃいいし、肉まんのお誘いだって断ればよかったのよ。
 大体、少なからずあたしが意識しちゃったのはあんたが手を繋いでみるかだなんて悪い冗談をしたからなんだからね。
 そう言い返してやりたいのに、それこそが“乱馬のことを意識しています”と宣言してしまうようでグッと言葉を飲み込む。そして飲み込んだ言葉の代わりに今度こそ頭をぶつけないように腰を浮かすと、パンパンとスカートの皺を手で払って伸ばした。
 
「もう帰ろ」
「なんで」
「なんでって、もう肉まんも食べ終わったし」
「だから?」
「あんただっていつまでも色気のない女と一緒にいたってつまんないでしょ」
 
 悪かったわね、色気がなくて。
 ついでに食べるのも遅くてごめんなさいね。
 そんな憎まれ口の一つでも言ってやろうか。だけどそれもかわいくない。
 
(あーあ、せっかくさっきまで手を繋いでちょっと嬉しかったのにな)
 予想外に嬉しいことが起こると心臓がドキドキして、けれどそれが一転すれば今度はその前よりもシュンと気持ちが沈み込むこの切なさはなんと言ったらいいのだろう。
 だから期待などしちゃいけないのだ。
 いつものことと割り切ろうとする一方で、ズキンと痛む胸の奥。ざぶんざぶんと揺れる感情の波で転覆しそうになる自分の気持ちを必死に立て直しながら、いつも通り澄ました顔を作ってなんでもないフリをする。ほらね、やっぱり安易に意識したりするもんじゃない。こんなこと、最初からわかっていたのに。
 膝の間に挟んでいた通学鞄を手に持ち、出口に向かって踵を返す。
 すると突然、あかねの右手を自分のものではない熱が包み込んだ。
 
「乱馬?」
「…………せっかく人が雰囲気作ってんのによ」
「なに? よく聞こえない」
「ほらみろ、そーやっておめーはいつも人のことおちょくりやがって」
「そうじゃなくって、この中って音が反響するから小声で喋られるとわからないんだもん」
「~っ、」
「ごめんね。ちゃんと聞くからもう一回言って」
「……この、」
「乱馬ってば……――きゃっ!?」
 
 瞬間、乱馬があかねの腕を引っ張り、あかねは引っ張られるまま乱馬に覆い被さるように足の上へと倒れ込んだ。咄嗟に手をついた表面にはざらついた土と砂利が付着している。そしてもう片方の手は乱馬に掴まれた勢いそのまま、胸の前を掴んでいた。
 さっきまでとまるっきり逆の視点に戸惑いながら、自分を見下ろす乱馬の顔を胸の間から睨み上げる。
「いたーい! 急に何すんのよっ」
「何って、まだわかんねーの?」
「わかんないって何が」
「ったくニブイな」
「ちょっと…………え……っ? え?」
「お、おめーがはっきりしろっつったんじゃねーかっ」
 
 あたし? あたしのせいなの?
 あいにくこの暗闇でははっきりと乱馬の表情をうかがい知ることは出来ない。それでもその声が冗談で言っているものではないということくらい、あかねにも理解出来た。
 途端に全身が心臓になったみたいにバクバクと脈を打つ。心なしか……いや、確実に乱馬があかねのほうへ身を屈めてくるのは気のせいなどではないだろう。
(ど、どうしよう……!)
 そりゃ確かにはっきり態度で示してとは言ったけど、でもこんな急だとは思わなくて、ああ、だったらもっとちゃんと髪の毛だってセットしておけばよかった。肉まんじゃなくてレモン味の飴舐めて、唇だってリップをひいて――
 ……唇!?
 
「……ま、待ってっ!」
「……っ」
「あ、あの、」
「……」
「ちょっと待って、あの、あたし、」
「なんだよっ」
「い、今はちょっと困るっていうか、その……」
「っ、」
「ごめんね、あの……」
「……………………わかった」
「え?」
「い、言っとくけど、おれだって全部を全部冗談で済ませらんねーんだからなっ!? 人をからかうのもいい加減に――」
「そうじゃなくって!」
 
 違う、違うの!
 そうじゃなくって!
 
「リ、リップ!」
「……は?」
「あたし、あの、肉まん食べた後だし、く、唇だってその……、か、乾燥してるし、」
「……」
「だからその、すごく気になっちゃって、だから、」
 
 必死に状況を説明しながら、ちらりと乱馬の顔をうかがう。その表情をはっきり捉えたわけではないが、それでも面白くない気持ちを隠さずあかねを見下ろす瞳には不機嫌さがありありと浮かんでいた。そして鼻から空気を吸うと、胸の中を空っぽにするくらいの深い溜め息をつく。
 
「あの……乱馬?」
「……おめーなぁ、人が必死で勇気振り絞ってる時につまんねー理由で中断するんじゃねーよっ」
「な、なによ、つまんない理由って!」
「つまんねーだろうがっ! 大体 肉まんならおれだって一緒に食ったわいっ」
「そ、そうだけど、でも」
「あ?」
「その……唇だって……乾燥してるし……」
「そ、そんなの、別に気になんねーだろ!?」
「き、気になるわよっ」
「この鈍感めっ!」
「鈍感はあんたでしょ!?」
「バカっ! 鈍感はあかねのほうに決まってんだろ!?」
「なんであたしが鈍感なのよっ!」
「だ――っ! ま、まだ言うか!?」
「なによっ、言いたいことがあんなら言いなさいよっ!」
「……だ、だからっ!」
「だから!?」
「だ、だからこんな時くれー、大人しくキスさせろっつってんだよっ!」
 
 シーンと……二人の言い合いが途切れ、乱馬が最後に吐き捨てた台詞だけが木霊する。
 その真っ直ぐ過ぎる言葉に驚いたのは、あかねだけではなく乱馬も同じだった。
 
「ち、違うっ! 今のはその、なあ!?」
「う、うん、」
「い、勢いでっていうか、別におれはそこまでして無理にとかそんなんじゃなくって」
「え? っていうことは、あの」
「な、なんだよ!?」
「その……し、したいっていうのは本当なの?」
「バ……っ! ち、違うっ、えっと、あれは……っ!」
「……やっぱり違うの?」
「だからなんでおめーはそう揚げ足取んだよっ!?」
 
 わんわんと。二人の声が幾重にも重なって響くからまるで自身が鼓膜の中に入ってしまったみたいだ。ドクドクと破裂しそうなほど暴れる鼓動。ザリザリと落ち着きなく地面を掻く靴の裏。
 色んな音が聴覚を刺激し、この狭い暗闇が逃げ場を失くした二人の本音の皮を一枚ずつ剥いでいく。
 
「……あ、あかねはどうなんだよっ」
「え?」
「え? じゃねえ。さっきから人にばっか言わせやがって」
「なによ、勝手に言い出したのはあんたのほうでしょ」
「おま……っ、まだそんなかわいくねーこと言うのかよ!?」
「しょうがないじゃない、かわいくないんだもん」
「おー、よくわかってんじゃねーか」
「だから……」
「あ?」
「かわいくないから……せ、せめてお手入れくらいちゃんとしたくて…………」
 
 もう限界という風にあかねが顔を伏せる。これが乱馬の心をどれほど揺さぶっているかなど、おそらく本人は微塵も自覚がないのだろう。
 こんな時、ちょっと気の利いた男なら有無を言わさず抱きしめてやれるのかもしれない。けれどいかんせん、こう見えて乱馬はシャイなのだ。
 
「あ、あの、あかね?」
「……」
「い、今のって、その……」
「……」
 
 
 0+0はいつまで経っても0のまま、事態は動かない。
 
 
「お、おめーはさ、えと」
「……なによ」
「お、おれとそーゆーことすんの、その……やじゃねーの?」
 
 
 だけどたとえ0.1でも気持ちを晒したら。
 

「……………………嫌なんて言ってないでしょ」
 
 
 そこから二人の時計が動き出す。
 
 
 
 ドクドクドクドク――
 これはカウントダウンだ。
 もう逃げられない、スタートラインに向かう二人。
 遅れないように、フライングしないように。
 そんな事を思いながら、まだ状況に頭がついていかない一方で無理やり閉ざしていた蓋の外れる音がする。そうなってしまうともう、心の層のずっと奥深いところから泉のように湧いてくる感情を止められるはずなどなかった。
 ふと乱馬がごそごそポケットを探る仕草をみせる。

「どうしたの?」
「いや……その……」
「乱馬?」
「…………いい。やっぱなんでもねえ」
「なによ、気になる」
「だからなんでもねーっつーの」
「うそ。あたしだって恥ずかしいこと言ったんだから乱馬だって言ってよ」
「おめーは……」
「ね、なに探してたの?」
「……だ、だからっ」
「だから?」
「さ、さっきあかねが肉まん食ってどーとかこーとか言うから、昼休み大介にもらった飴が入ってねーか確かめたんだよっ!」
「ぷ……っ、なにそれ」
「わ、笑うんじゃねえっ」
「ごめんごめん。で、あったの?」
「……なかった」
 
「おかしーな。食った記憶ねーんだけどなぁ」と不貞腐れて頭を掻くその様子に、思わず笑いが込み上げる。もちろん、それは作られた笑みではない。
 
「どうせもらった時に食べちゃったんでしょ?」
「そうみてーだな」
「いかにも食い意地張ったあんたらしいわね」
「うるせえ」
 
 そう。
 決まりきらないのも。
 こんな時なのに笑ってしまうのも。
 やっぱり二人は二人でしかなくて。
 遠慮なく笑うあかねに乱馬は居たたまれない様子でバリバリと頭を掻き、まだ肉まんの香りが残る指先であかねの唇を摘んだ。
「おい、いつまでも笑ってんじゃねーよ」
「ちょっと!」
「…………してねえ」
「え?」
「別に乾燥なんかしてねーじゃねーか」
「乾燥って……」
「……」
 そのまま、唇の上を親指が横に這う。
 そして離した指先で今度は自分の唇を確かめるようにそっと撫でた。
 
 まるで止まらないストップウォッチだ。
 一度動き出した針は次々と数字を重ねていき、目で追えないスピードで走り出している。
 それを助長するようにトクトク高鳴る鼓動が痛い。
 胸が苦しくて、息も苦しくて、こんなに苦しいのにもっと肝心なところに近付きたくて。
 痛いほどの緊張が痺れを伴い、じわじわと二人の体温を上昇させていく。
 
 どうする?
 どうする?
 
 時計の針音が頭の中でコチコチ響き、もはや二人の間にそれ以外の選択肢は残されていなかった。
 
「……えっと」
「な、なに……?」
「あかねはその、……いいのか?」
「そ、そんなの、いちいち聞かないでよ」
「あ……わりい」
「べ、別に謝る必要ないけど……」
「……」
「……」
 
 高まる興奮で、頬も頭も目の縁もいたるところが熱を持つ。
 ――早く触れたい。
 ――早く触れてよ。
 互いの心の声ははっきり聞こえてくるのに、肝心のあと一歩が踏み出せないもどかしさに言葉が見つからない。
 わかりきっている答えに対し、(とぼ)けたふりして距離を詰めていくのもまた十七歳の二人にとっては難解で。
 どう言えば伝わるのか、この暗闇同様 手探りで模索する。
 どこからともなく聞こえるゴー……っと低いうねりのような耳鳴り。
 そんなトンネル特有の響きに暫し沈黙を委ね、先に切り出したのは乱馬のほうだった。
 
「…………た、試しにしてみるか?」
「え……?」
「だ、だからその、」
「……それって、さっきの予行演習と一緒ってこと?」
「お、おう」
「………………………………やだ」
「えっ?」
「予行演習だけなら、しない」
「だ、だけっておめー、それって……」
「…………バカ」
「あっと……」
 
 ちゃっかりあかねの腰に回された手も。
 当たり前のように乱馬のシャツを掴む手も。
 こらえきれない思いと思いが交わって。
 
「じゃ、じゃあ本番っ」
「ちょっと。その言い方もなんか嫌なんだけど」
「いちいち注文が多いヤツだな」
「あんたが変なことばっかり言うからでしょ」
「…………んじゃ もう言わねえ」
 
 本当は同じこと考えてるくせに。
 最後は開き直った瞳と小動物のように見上げる瞳がぶつかった。
 そして反射的に伏せようとする頬に手を添え、親指で目の下をそっと撫でる。
 
 
 その瞬間、全ての時計の針が一斉に止まって。
 
 
 固く瞼を閉じたあかねの唇に、乱馬の唇が重なった。
 
 
 
 
 
 
 
 
「…………しちゃったね」
「……おう」
 どんな顔をしていいのか分からず目の前のチャイナシャツに顔を埋める。それをこれ幸いと言わんばかりに抱きしめる腕は微かに震えていた。
 初めて意思のあるキスを交わした後、何を話せばいいのかなんて全く見当のつかない二人。
 その沈黙を埋める代わりに先程よりもギュッと距離を縮める。あかねの髪が乱馬の頬に掛かり、乱馬のおさげがあかねの鼻先をくすぐったその時、ぼそりと乱馬が呟いた。
「……さっき」
「え?」
「えと……肉まん食ったからどーとか言ってたけど」
「あ……」
「こーしてたら、その……」
「……まだ匂いする?」
「しねえ。代わりになんか甘ったりー匂いがする」
「なにそれ」
「あ、もしかしてこれか?」
 そう言って髪の毛に顔を埋め、すうっと鼻から息を吸い込む。それはまるであかねに触れられる喜びを確かめているようだった。
「うん。やっぱなんかあめえ」
「一緒のシャンプー使ってるくせに」
 お返しにと今度はあかねが乱馬の肩に顔を近付け、スンと鼻を鳴らす。
「あんたはあんまりシャンプーの匂いしないわね」
「おれは一つに結んでるからな」
「でも代わりに汗の匂いがする」
「あ……っ!? しょ、しょうがねえだろっ!? 今日体育だったし、それに――」
「嘘よ。乱馬って感じの匂い」
「お、おめーなぁ……っ!」
「なによ、普段はもっとひどいことをあたしに言うくせに」
「そ、それとこれとは別だろっ!? 時と場所を考えろよっ」
「時と場所ってどういう意味で?」
 
 もう既に確信犯。
 一度触れたらまた触れたくなって、わざと挑発するよう顔を上げればお仕置きのように再び唇の表面が重なった。
 きっと花の蕾が綻び咲く時もこんな風に一瞬なのだろう。
 思えば二人が手を繋いで歩きだした時から もう始まっていたのかもしれない。
 
「……こういうことは好きな人にしかしちゃダメなのよ」
 暗闇の力を借り、あかねが不器用に思いを伝える。
「知ってるっつーの」
 ぶっきらぼうに、それでいて当然のように答えた後、まだ足りないというように再び柔らかな唇を求めるのは出来立てほやほやの恋人で。
 探るようにおそるおそる唇の隙間を舌でなぞられ、あかねが乱馬の肩を押し返す。
 
「……ダメ。今日はここまで」
「……」
「その……」
「……なんだよ」
「次はちゃんと準備してからね」
 
 そう。この先は肉まんを食べていない時までお預けで。
 いたずらっ子のようにふふっと笑みを零す気配を感じれば、乱馬としてもそれ以上は我慢せざるを得ない。
 わかっているのだけれど。
「ね、そろそろ本当に帰らなくっちゃお父さん達が心配しちゃう」
「……おー」
 勝手なものでつい先程まで内に秘めていた欲はみるみる胸の内を占め、(とど)まるところを知らずわかり易く態度に表れる。そんな乱馬を宥めるあかねもまた、心の中では必死でブレーキを掛けていた。
 
「あ……っ、なんか急に立つと足が痺れちゃう」
「情けねーな」
「しょうがないじゃない、ずっとしゃがんでたから……いたっ」
「……ったく」
 
 にゅっと差し出される手を取る。
 その手だって直前にこっそりチャイナズボンで手の平を擦っていたことなど、今さら全部お見通しなのだ。
 少し意地悪くあかねが笑う。

「これも予行演習の続きなの?」
「バーカ。予行演習はさっきしただろうが」
「じゃあ……」
「……だから今度は本番っつったろ?」
 
 ただ手を繋いだだけなのに、指先からジンと満たされていく充足感。
 それをさっきよりも強い力で握り返すと。
 
「ねえ。やっぱり冬ってあったかいでしょ?」
「しょうがねーからそーゆーことにしといてやるよ」
「偉そうなんだからっ」
 
 久し振りに見上げた空は藍色の幕のように澄んだ夜の闇が広がっていた。
 そこに金色の油をといたような月が一つ、鎌なりに浮かんでいる。
 緊張から解き放たれて吐いた溜め息は、白く染まることもなく冷えた空気に溶けていった。
 鼻の先がひりりと突っ張る。もう冬だ。

「今日の晩飯なにかなー」
「こんな日はあったかいものが食べたくなるわね」

 まるで二人を祝福するように丸く微笑む光が寒空に映える。
 そこに冷たい風が通り抜け、また少しだけ二人の距離を近付けた。
 
 
 
 
 < END >
 
 
 
 
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2017/11/09 Thu 01:37:05
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2017/11/09 Thu 01:47:37
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2017/11/09 Thu 06:57:22
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2017/11/09 Thu 12:43:08
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2017/11/10 Fri 03:54:09
ズギューーーン! : やぎこ @-
コメントお久しぶりです〜

いやあ〜、あったまりますなあ。
寒い時にはkohさんの乱あが一番ですな。

しかし乱馬よ。。。
タコ足遊具の下で「雰囲気作ってる」って。。。そんなとこで雰囲気作るのはおまいさんぐらいだろう(笑)
でもそんなのも乱馬らしいというか。
きっと、先日までのキャンプ前に雑誌を読み漁る前なんだと思えば微笑ましい♡

しかし、今回一番お伝えしたいのはコレなんです!
「おれだって、全部を全部冗談で済ませられない」
名台詞出たーーー!!
もうズギューーン!!ですよ!!
。。。こんなお願い、恐縮なんですが。。。もしよかったら、これ、ほかのお話でもう一回使っていただけませんか??

これでもっとあかねちゃんをドキドキさせて欲しいです!

何卒ご検討ください!!
よろしくお願いします〜〜
2017/11/11 Sat 07:24:51 URL
Re: よくがんばりました。 : koh @-
K~コメント主様

こんばんは。
お返事が遅くなってしまってすみません💦。
いつもはファーストキスに相応しく(?)爽やかさを演出しているのですが、らんま1/2の冬=肉まんのイメージが強くって。
たまにはこんな現実的で決まりきらない高校生の2人もいいかなぁなんて思って書いちゃいました。
きっと夜はさり気なさを装いつつ、3回は歯磨きしてからあかねちゃんのお部屋を訪れたと思います笑。乱馬め、かわいいヤツ……。
そしてポケットいっぱいの飴とか、私の中で乱馬ってどこか素直で真面目ででも容易にそれをからかわれちゃうイメージが(´▽`;)。
毎回、ひろ大の弄りが楽しくて仕方ありません笑。
551、すごいですよね~。私も生まれと親戚が大阪なのでちょこちょこいただくのですが、うん、あの後にチュウはなかなか勇気がいると思います///
2017/11/12 Sun 21:39:25 URL
Re: タイトルなし : koh @-
y~コメント主様

こんばんは。
お返事が遅くなってしまってすみません💦。
たかがキス、されどキスですよね。
冬=肉まんのイメージが強過ぎて、少女漫画のように美しくはいきませんでした(^^;。……が、これはこれで乱馬とあかねちゃんらしいかな、と。
気持ちがわかっているのに恍けるフリもまた楽しくて、でも心臓破裂しそうなくらいにしんどいんですよね。
冬の公園、やっぱり好きです……♡
2017/11/14 Tue 03:26:03 URL
Re: No title : koh @-
り~コメント主様

こんばんは。
お返事が遅くなってしまってすみません💦。
タコモチーフの遊具って色んな所でよく見かけますよね。
木で出来た密室風の滑り台か ちょっと間抜けなタコかで迷って今回はタコさんを採用(笑)。
トンネル造りになっているあの中でぼわわわ~んと声が響く感じを思い出していただけると嬉しいです////。
2017/11/14 Tue 03:28:52 URL
Re: 続きが読めて幸せでした(*^▽^*) : koh @-
m~コメント主様

こんばんは。
お返事が遅くなってしまってすみません💦。
思いがけず続きも書いてしまいました(^^;。これも小林君効果でしょうか笑。
コメント主様のコメントを拝見していてふと思ったのですが、あかねちゃんが100%素直になりきれないまま、でも乱馬を程よく誘導しているのってどこか乱馬に逃げ道を作ってあげているようにも感じて。
初めての時にしかないドキドキって全身ポンプみたいに血がドクドク巡って、本当に緊張するけれどきっとこれもまた良い思い出として残っていくんだろうなぁって微笑ましくなってしまいます。
そしてレモンの飴。乱馬くん、いつの間に!?もしかして昨晩あかねちゃんのお部屋にいく前かしら?
こういうとこだけはやけに素直に行動しそうな気がするのがまた面白いんですよね~(*^^*)♡
2017/11/14 Tue 03:36:56 URL
Re: タイトルなし : koh @-
ひ~コメント主様

こんばんは。
お返事が遅くなってしまってすみません💦。
狭い空間で、しかも音が反響する場所って自分の鼓動の高鳴りまで相手に伝わってしまうような何とも言えない緊張がありますよね。
そこにきて肉まんなんて、私だったら絶対喉が通らないかも笑。
でもそこで食べないのも変に意識しているみたいで恥ずかしいし、あかねちゃんにしてみたら乙女心とドキドキとで大変だったんじゃないかなって思います。
その分、自分の部屋で会った時は……♡
初めて同士で無駄に息を止めてしまうようなあの感じを思い浮かべながら読んでくださったら嬉しいです////。
2017/11/14 Tue 03:40:53 URL
Re: ズギューーーン! : koh @-
やぎこさん

こんばんは。
お返事が遅くなってしまってすみません💦。
どうも、タコ公園の遊具で雰囲気を作る乱馬くん(を書いた者)です笑。
なんだろう、高校生編だとどこか100点満点になりきれない感じの2人を書きたくなっちゃうんですよねえ(*^^*)。
テンパっている中でもなんとかチャンスをものにしようとする乱馬くん。いいんだよ、タコでもイカでもいいんだよ……。
そして「おれだって全部を全部冗談で済ませられない」。
これ、実は乱馬の本音の部分では根強くあるんじゃないかなぁと思っていて。
普段のらりくらりとしていてもいざとなれば思うことや衝動もあって当然でしょうし、限界が来た時に思わず口から飛び出た本心そのものだと思っています。よし、どこかでまた使おう笑。
キスだけでこんなにモダモダして美味しい2人……あーやっぱりかわいいっ////
2017/11/14 Tue 03:47:28 URL
冬って良いでさーね♡ : 憂すけ @-
前作「冬が来る前に」と併せて一気に拝読させて頂きました!腰痛、背中痛、肩こり、首痛・・・正直指先まで痺れてる自分です。が!!うえぇぇぇ~~ん!!可愛いです!可愛いですぅぅぅ・・・っ!!(ノД`)・゜・。
拍手と併せて、二人の”らしい”やり取りと、少しずつ不器用に縮める距離にニヤニヤが止まりません~!!💦(あとドキドキも♡)
サクっととスマートに行かないところに2人の本気が滲んで見えて・・・!
乱馬と悪友達とのやり取りにも「ブラヴォ―!」とスタンディングオベーションをかましております!😂あたしのこの鳴りやまない拍手がどうかkohさんの元へ届きます様に・・・!!素敵可愛いお話を有難うございましたー!!\(^o^)/
2017/11/15 Wed 13:31:09 URL
Re: 冬って良いでさーね♡ : koh @YbCInW7E
憂すけさん

こんばんは。
お返事が遅くなってしまってすみません💦。
私ってば一体どうしちゃったんでしょう。一時期のおピンクモードが影を潜め、想像するのはこんなピュアな二人ばかり……。
やっぱりあれかしら、私の清らかな心は誤魔化せな……あ、なんでもないです、調子に乗りました。
季節の変わり目って少しだけ相手に近付きたくなりますよね。
こんな初々しい2人を電信柱の陰からそっと覗きたくなる衝動に駆られます(*^^*)。←あやしい
2017/11/25 Sat 17:15:42 URL

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